Kitachangの日記

どうしようもない文章

オレンジの街灯で暖をとれ

街灯は2種類ある。白色の街灯とオレンジ色の街灯だ。中学生の真冬、部活の関係で太陽が昇る前の真っ暗な時間に家を出なければならないことが何度かあった。何枚上着を着ても、自転車で切って進んでいく真冬の空気は上着を貫通し、寒かった。そんな中、信号で足止めを食らうと決まってオレンジ色の街灯の下に行った。あの灯りはあたたかいのだ。当時、そのあたたかさは、赤外線のおかげであると仮説を立てた。少し前によく耳にした、「赤外線ヒーター」に代表されるように、赤外線にはものをあたためる効果がある。

 

ところで、皆さんは赤外線と聞いて何を思い浮かべるだろうか。たまごっち、なるほど。ならば、あなたは腹痛に備えてたまごっちを二つ携帯しておかなければならない。お腹が冷えたと感じたら、すぐに一方をへその前に、他方を腰の後ろに配置し、腸を挟んで向かい合わせで赤外線ビームをすると良いだろう。現代的かつ原始的な、なんとも面白い荒療治ではないか。

 

結果としては、残念ながらオレンジ色の街灯には赤外線はあまり含まれていないようだった。あの光源はナトリウムランプと言って、電磁波の中でも、オレンジ色の可視光領域の光がほとんどであるためだ。となると、街灯の下で感じたあの暖かさは、美術で言うところの暖色系色の効果によって、あたたかいと"勘違い"しているといったところだろうか。またその辺りもしっかり調べてみたい。

 

熱の正体は、分子の振動である。よって、冷える季節には激しいダンスが効果的である。ぜひあなたも、オレンジの街灯の下で、衣類を脱ぎ捨て踊り狂ってもらいたい。いいえ、私と踊ってくれませんか?